ペットと癒やしの時間

愛犬との絆が深まる!初心者さんのための簡単しつけレッスン「おすわり・待て・おいで」

Tags: 犬 しつけ, 初心者, 基本的な指示, おすわり 待て おいで, 小型犬

愛犬との絆が深まる!初心者さんのための簡単しつけレッスン「おすわり・待て・おいで」

「おすわり」「待て」「おいで」。これらは犬と一緒に暮らす上で、基本的ながら非常に大切な指示です。これらの指示ができるようになると、愛犬とのコミュニケーションが円滑になり、お互いの信頼関係が深まります。さらに、散歩中や外出先での安全確保にも役立ち、飼い主さんの安心感にも繋がります。

ペットを初めて迎えられた方の中には、「どうやって教えればいいの?」「難しそう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。大切なのは、愛犬との時間を楽しみながら、焦らず根気強く取り組むことです。この記事では、ペット初心者の方でも無理なく実践できる、「おすわり」「待て」「おいで」の教え方と、成功のためのポイント、注意点をご紹介します。

しつけを始める前に知っておきたい基本原則

基本的な指示を教える前に、いくつかの大切な原則があります。これらを守ることで、愛犬は楽しく、効果的に学ぶことができます。

「おすわり」の教え方

「おすわり」は、犬が一番覚えやすい指示の一つです。これができると、興奮を鎮めたり、指示を聞く体勢にスムーズに入れたりできるようになります。

  1. 準備: 愛犬が大好きなおやつを用意します。愛犬の目の高さに立ちます。
  2. 誘導: おやつを愛犬の鼻先に持っていき、そのままゆっくりと犬の頭上後方(おでこの上あたり)に動かします。
  3. 姿勢を促す: おやつを目で追う際に、自然とお尻が床に着くように誘導します。
  4. 指示語と褒める: お尻が床に着いた瞬間に「おすわり」と指示語をかけ、「良い子!」「グッド!」と褒めながらおやつを与えます。
  5. 繰り返す: これを数回繰り返します。

成功のポイント: * 最初は体が少し傾いた程度でも褒めてOKです。完璧を目指さず、まずは座る姿勢に慣れてもらいましょう。 * 犬がおやつにだけ注目して、指示語を聞いていない場合があります。「おすわり」と言ってからおやつを見せるなど、指示語を先に意識させる練習も行いましょう。

「待て」の教え方

「待て」は、衝動的な行動を抑えるために非常に重要な指示です。危険回避やマナーのために役立ちます。「おすわり」ができるようになってから教えるのがおすすめです。

  1. 準備: 愛犬を「おすわり」させます。おやつを用意します。
  2. 短い「待て」から: おすわりさせた愛犬の目の前におやつを持ち、「待て」と指示語をかけ、手のひらを犬に向けて見せます。
  3. 数秒待つ: 愛犬がすぐに動かずに数秒(最初は1秒でも!)待てたら、「良い子!」と褒めておやつを与えます。
  4. 距離と時間を延ばす: できるようになったら、飼い主さんが少し離れたり、待たせる時間を少しずつ長くしたりして難易度を上げていきます。
  5. 解除の合図: 待つ時間が終わったら、「よし!」「OK!」などの解除の合図を出して練習を終わりにします。解除の合図も決めると、犬は「待て」がいつ終わるか理解しやすくなります。

成功のポイント: * 最初から長時間待たせたり、遠くに離れたりしないこと。必ず成功できる短い時間・距離から始めましょう。 * 犬が動いてしまっても叱らないこと。静かに元の場所に戻し、やり直しましょう。

「おいで」の教え方

「おいで」は、愛犬を安全な場所に呼び戻すための、命を守る最も重要な指示の一つです。特にノーリードになる可能性のある場所や、危険が潜む場所では必須です。

  1. 楽しい経験と結びつける: 愛犬が近づいてくる際に、常に楽しく、良いことがあると覚えさせることが大切です。
  2. 準備: 愛犬から少し離れた場所に移動します。
  3. 呼びかける: 優しい、明るい声で「(愛犬の名前)、おいで」と呼びかけます。
  4. 褒めて迎える: 愛犬が呼びかけに応じて飼い主さんのところに来たら、「良い子!」「ありがとう!」と大げさに褒め、おやつを与えたり、優しく撫でたりして盛大に歓迎します。
  5. 逃げ遊びを取り入れる: 愛犬が追いかけるのが好きな場合は、呼びかけた後に少し後ずさりしたり、軽く走ったりして、追いかける遊びの要素を取り入れると、来るのがもっと楽しくなります。

成功のポイント: * 愛犬が呼びかけに応じなかったり、無視したりしても、絶対に怒ってはいけません。怒ると、「飼い主さんのところに行くと嫌なことがある」と覚えてしまい、呼びかけに応じなくなります。 * 最初は家の中や庭など、安全で集中できる場所から練習を始めましょう。散歩中など、誘惑が多い場所での練習は、家で完璧にできるようになってから段階的に行います。 * 「捕まえるために呼ぶ」と思われないように注意してください。呼び戻したら、すぐにリードをつけるのではなく、褒めてから少し遊んであげるなど、楽しい時間で終えるように工夫しましょう。

しつけをする際の注意点

まとめ:愛犬との楽しい学びの時間

「おすわり」「待て」「おいで」といった基本的な指示は、愛犬との暮らしをより豊かで安全なものにしてくれます。これらのしつけは、「教える」「教えられる」という一方的なものではなく、お互いを理解し合い、絆を深めるための大切なコミュニケーションの時間です。

最初から全てがうまくいく必要はありません。愛犬と一緒に新しいことに挑戦し、小さな成功を積み重ねていく過程を楽しみましょう。もし壁にぶつかっても、焦らず、根気強く、そして何よりも愛犬への愛情を持って向き合ってください。

この記事が、ペット初心者の方と愛犬の、幸せな暮らしの一助となれば幸いです。焦らず、愛犬とのペースで、楽しいしつけの時間を過ごしてください。